1977年3月に発売となったコンパクトカメラです。
約5年前に発売された500Gをブラックボディ化、そしてコンパクトながらマニュアル撮影から二重露光まで多くの機能をプラスして生まれました。リコー500シリーズの最終モデルとなり、リコーの英知が存分に盛り込まれています。
レンズは知る人ぞ知るリケノン40mm/f2.8を搭載した35㎜の準広角。リケノンレンズの生み出す写真はこってりした色乗りと諧調(色調の再現力)豊かな表現力が魅力です。
露出はシャッター速度優先AEだけかと思いきや、マニュアル露出が使えます。一般的にはマニュアル露出時には露出計がオフになる仕様のものも多い中、500GXはマニュアル時でも露出計が動作するんです。ということはファインダーを覗きながら絞りとシャッター速度の組み合わせによる適正露出(絵作り想像)の確認、二重像合わせでしっかりピント合わせができるという優れもの。さらにオートのつもりで撮影してしまうことのないようにマニュアル時には丁寧にファインダー内にMマークが表示されます。多重露光にも対応し、よりマニアックに進化しているものの、電池残量チェッカーがついていたり、フィルムが入っているのかいないのかを緑/赤で教えてくれるチェック窓、またフィルム巻き上げされているか、されていないかも緑/赤で教えてくれるふたつのチェック窓が配置されていたりと、初心者にも大変やさしい機能があります。
コンパクトなレンジファイダー機でマニュアル露出可能なカメラはそうお目にかかることがないわけでして。。。
外見の凛々しいブラックボディ、大胆なロゴデザイン!そして撮影者の意図をしっかり受け入れ表現してくれるこのカメラは、私が思う、スーパーコンパクトレンジファインダーカメラなのです。
さてこの個体、3点だけエクスキューズがあります。
①巻き上げレバーを同じシリーズの別のものに替えてあります。
②ファインダーに接眼せずに眺めるとハーフミラーの汚れが見えます。ハーフミラーは繊細な表面塗膜で覆われているため、ここを拭き掃除するとハーフミラーの役割が果たせなくなるためそのままにしております。接眼して覗くとわかりますが、まったく気になることなくクリアーな視認性が確認できます。
③底面の三脚取付穴の周りに凸部があります。傷ではなく製造時からあるような感じがします。
その他の機能、光学系、露出測定機能、全く問題ない完璧な状態です。
ぜひ、存分にフィルム写真をお楽しみください。
付属品:Ricohオリジナルレンズキャップ、保護フィルター
(管理#280)